当院は一般整形外科疾患を始めとして、スポーツ外傷や骨粗鬆症、リウマチ疾患など様々な疾患に対応できるように、単純X線検査や骨密度検査、磁気共鳴画像診断装置(MRI)など最新の検査設備を完備しています。
特にMRIでは骨画像(CT like image)の撮像も可能となり、より詳しい診断、治療が
行なえるようになりました。画像の詳細に関しては放射線部門を参照してください。
単に症状を治療するだけでなく、QOL(生活の質)の向上を目標として、
子供からお年寄りの方まで、幅広い患者様の目線にたった診察を心がけております。
また、症状やご希望に応じて、近隣の高次医療機関をご紹介することも可能です。
骨粗しょう症は、骨の密度が下がる事により骨折しやすくなってしまう疾患です。
高齢者は、骨折してしまうと日常生活レベルの低下や介護への影響が大きくなります。
当院では、精密なDEXA法を採用することで早期発見および治療の相談が可能です。
「骨粗しょう症」とは、骨密度が低下して骨がスカスカになり、骨折を起こしやすくなる病気です。
骨粗しょう症の原因には加齢、生活習慣(運動不足、食生活など)、喫煙、閉経後のホルモンバランスの変化、関節リウマチやステロイド薬の使用などがあります。特に加齢による骨密度(骨量)低下は、程度の差はありますが、誰にでも起こりえます。
骨量の測定方法にはDXA法をはじめとして、MD法、QCT法、QUS法などがあります。
当院では骨粗しょう症の診断に、正確に骨量を測定できるDXA法を用いて、腰の骨(腰椎)と太ももの付け根の骨(大腿骨)を測定した結果を用いています。
「骨粗しょう症」の治療法には、大きく分けて三つあります。
・薬物による治療
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどの骨の栄養素や、骨が壊されることを抑制する薬剤が多く使われています。
最近は骨形成を促進する副甲状腺ホルモン薬や抗スクレロスチン抗体も選択肢に上がるようになり、骨の状態によって薬剤を選ぶことができるようになってきています。
しかし、せっかくの治療薬にもかかわらず、約半数ほどの方が1年で処方どおりに服薬しなくなり、 5年後には服薬を辞めてしまうと言われています。
骨粗しょう症による骨折を防止するためには、治療を継続することが重要です。
・運動による治療
運動することにより筋力が増強し、さらにバランス感覚が良くなり、転倒しにくくなることが期待されます。
最近は、運動器の障害による要介護の状態や要介護リスクの高い状態であるロコモティブシンドローム(運動器症候群)の対処法として、ダイナミックフラミンゴ療法が注目されてきています。
この療法では、片方の脚で左右各1分間立ち、これを1日3セット実施することが望ましいと言われています。しかし、転倒しないように注意が必要です。
・食事による治療
カルシウムは骨を構成する重要な成分の1つですが、そのカルシウムを吸収するためにはビタミンDが必要です。さらに、骨にかかわる成分として、ビタミンKやタンパク質なども必要です。
したがって、カルシウムだけではなくバランスのとれた栄養を摂取することが大切です。ただし、摂取のしすぎには注意しましょう。
カルシウム : 牛乳・乳製品、小魚、緑黄色野菜、大豆・大豆製品
ビタミンD : サケ、ウナギ、サンマなどの魚類、きのこ類
ビタミンK : 納豆、緑色野菜、果物と野菜
たんぱく質 : 肉、魚、卵、豆、穀類など
当院では、院内にリハビリスペースを設けており、脊椎牽引療法や電気治療機器、
ウォーターベッドなどを用いた物理療法、理学療法士による運動器リハビリテーションを行っています。
通所リハや訪問リハにも対応しております。
興味がある方、気になる方は、担当医にお気軽に相談ください。
リハビリの内容に関してはリハビリ部門を参照してください。
日本整形外科認定専門医
運動器リハビリテーション認定医